減量後のスーザン・ボイルはまるで別人

1月 22, 2021

スーザン・ボイルは、ブリテンズ・ゴット・タレントの第3シリーズに出演し、瞬く間に世界中でセンセーションを巻き起こしました。同シリーズは放送されてから10年以上が経ちますが、ボイルの人気は他の出演者の比ではありません。レ・ミゼラブルの名曲「I 夢破れて」のパフォーマンスは、あのサイモン・コーウェルを聞き入らせ、ショックを受け感嘆したオーディエンス達に、その後何百万回も視聴されています。

2型糖尿病と診断されていたスーザンは、2019年、健康のために28ポンド(約10.5kg)を減量し、生まれ変わりました。健康的になった彼女は、見違えるほど魅力的になりました!

記事の最後に、「夢破れて」のフルバージョン動画がありますヨ (^o^)丿

Robert Benson/Getty Images for Susan Boyle

彼女を知らない人でも、良く知っている人でも、動画を見れば心動かされるでしょう。一夜にして名声が得られれば、人生は大きく変わります。もちろん、それが良い方向に向かうこともありますが、急激な変化はしばしば悲惨な結果をもたらすものです。想定外の名声と収入によって、破綻してしまう人も少なくありません。しかし、ボイルはその罠をかわしました。驚くべき成功を手に入れたにもかかわらず、スコットランドの歌手は、今も堅実な生活を送っています。

ボイルはウェスト・ロッジアン州のブラックバーンで、父パトリック・ボイルと母ブリジットの両親のもとで育ちました。パトリック・ボイルは第二次世界大戦にも従軍した鉱山労働者であり、一時期は歌手としても活躍していました。母親であるブリジットは速記者タイピストとして働いていました。ボイルの母ブリジットは、5人の女の子と4人の男の子をもうけた後、45歳の時に末娘の彼女を出産しました。

ボイルはエディンバラ演技学校に通い、ボーカルコーチのフレッド・オニールの下で歌のレッスンを受けました。学校卒業後、まだスターダムへの道筋も見えない頃、ボイルは地元の会場でパフォーマンスを披露していました。

彼女は、それからも様々なコンテストに参加するのですが、その中でも特別なのは、やはり ブリテンズ・ゴット・タレントでしょう。あのステージについて、ボイルは残念なことが1つだけあったと言います。それは彼女の両親であるパトリックとブリジットのことでした。スーザンはサンデーポスト誌のインタビューで次のように話しています。

「ママとパパが観客席にいなかったことが残念です。実際にあの場所にいれば、とても誇らしくて幸せな気持ちにさせてあげる事ができたのに。そうすれば私の株も、もっと上がっていたかもね」。

apost.com

Jeff J Mitchell/Getty Images News/Getty Images

謙虚なスタートを切ったボイルが、謙虚な生活を続けてきたことは自然なことです。 OK!UKによると、彼女は今でも幼少期を過ごした家に住んでいるのだとか。彼女は サンデーポストの2019年のインタビューでこう語っています。

「私はこの家で人生の大半を過ごしてきました。 それは私の歴史の一部なので、移住する理由が見つからないのです」と。

何が自分にとって快適かを理解していて、変化が必ずしも必要とは考えていないボイルでしたが、生活習慣を変える決心だけはできました ー たとえそれが自宅だけでできるものではないとしても。

スーザン・ボイルは、日頃から甘いものへの愛をオープンにしてきました。ガーディアン紙でのQ&Aセッションで、スーザン・ボイルは「最も罪深い楽しみはスイーツとチョコレート」と答えています。スターになった後も「花より団子」なのは親しみが持てますね。ミラー誌によると、主治医は彼女の肥満に気づき、体重増加がスコットランドのスターの臓器に与える影響を懸念しました。血液検査を何度か行った後、医師の心配は現実のものになりました。彼女は2型糖尿病と診断されてしまったのです。

Bethany Clarke/Getty Images

Diabetes.orgは、2型が最も一般的な糖尿病だと説明しています。

「2 型は、インスリンの量が十分ではないか、作られたインスリンが十分作用しない状態です。健康な人は、バランスのとれた食事と運動で血糖値をコントロールできますが、この病気を持つ人は、薬やインスリンで管理する必要があります」。

メイヨー クリニックでは、次のように説明しています。「2 型糖尿病は慢性的な状態であり、1型 ー 人生の早い段階で明らかになる糖尿病 ー とは対照的に、成人の患者がほとんどだということで知られています 。有病率の年齢の違いの他にも、1 型糖尿病は、インスリンをつくる膵臓の働きや体質の問題であるのに対して、2 型はインスリンが体内でうまく作用しないことも理由としてあげられています。中年で太り気味であったり、家族に糖尿病患者がいる人は要注意です。

残念ながら、2 型糖尿病の症状は十分に知られておらず、何年もの間、自分が罹患していることに気づかない人さえいるようです。罹らないにこしたことはありませんが、関連組織は、治療さえすれば死に至る病気ではなく、健康的に生活する方法はいくらでもあると述べています。

Matt Kent/WireImage/Gettyimages

2型であると診断されても、ボイルはへこむことなく前向きに行動しました。彼女は ミラー誌のインタビューで、甘いものが彼女の弱点であると告白しています。

「お菓子とケーキをとにかく止めたい。それが人生の悩みの種です」と。

医師のアドバイスに従って、彼女は甘いものの誘惑に負けないと誓いました。すぐに結果は出なかったものの、その変化は印象的でした。彼女は糖尿病と診断された後、健康を取り戻すことに積極的だっただけでなく、その過程で確実に体重を減らし、劇的に変身しました。災い転じて福となるとは、このことでしょうか。

スーザン・ボイルはまた、サンデーポストで、60歳になる前に叶えたい「野望」について話しました。それには、健康的なライフスタイルと痩身も、もちろん含まれています。彼女はインタビューで、こう話しています。

「私には自転車に乗れるようになりたいという野望があります。自分用の自転車を買ったけど、別荘に眠ったまま。自宅に、エアロバイクがあって、テレビを見ながら練習しているの。それが結果として良いダイエットになっています」と。

Joseph Okpako/Gettyimages

約6ヶ月のスパンで、ボイルは28ポンドの減量に成功し、ガラリと印象が変わりました。 エクスプレス誌は、その変貌ぶりは息を呑むほどだと伝えています。

テレビ番組「ロレーヌ」の出演時に、減量に成功したスーザンが「今、とても良い感じです。他の人の手助けが必要な時が確かにありました。力になってくれる人がいたからこそ、達成できたのです」と話していたことをエクスプレス誌が伝えています。彼女は2019年1月に「アメリカズ・ゴット・タレント」に出演し、変身後の姿を披露しました。チャンピオンズは、シリーズを勝ち残ったスター達のためのハイライトショー。そこでの彼女のパフォーマンスは、ブリテンズ・ゴット・タレントに初出演した時と同様、素晴らしいもので、実際彼女は審査員メル・Bからゴールデン・ブザーを獲得しました。

彼女は観客にこう呼びかけました。

「自信がない人、声が小さい人、人に無視されがちな人たちのために、私がチャンピオンになったような気がします。でも例え2位でも負けたわけではありません。目標が先に延びるだけです」。

Tibrina Hobson/WireImage/Getty Images

新しいヘアスタイルと相まって、彼女は今まで見たこともないような優美な一面を見せてくれました。もちろん、その歌声は、今も天使のまま。彼女の最新アルバム 「テン」では、この10年でボイルの歌唱力がまったく衰えていないことを証明しています。「スタンド・バイ・ミー」 のカヴァーは、特にインパクトがあるもので、一聴に値します。

また、「 デジタルジャーナル」誌のインタビューを受け、自分のアルバムについて、こう説明しています。

「10周年を祝う際に、アルバムを計画していましたが、2009年に10周年を迎えられるとは夢にも思っていませんでした。そこで、過去10年間のファンのお気に入りの曲をチェックして、それを取り入れることにしたんです。よくあるグレイテスト・ヒッツタイプのアルバムを出したかったわけではないの。私はいつも、ファンに何か新しい驚きを与えたいと思っているから、今回は新曲を4曲追加することにしたんだけど、その事はサプライズとして秘密にしておくことにしました」。

ボイルは、彼女のニューアルバムの曲を選ぶプロセスについて説明しました。

「どの曲も大切な思い出が詰まっていて、初めて歌った時、自分がどこにいたのかを思い出すことができます。『ワイルド・ホース』は、2009年9月に『アメリカズ・ゴット・タレント』でアメリカで初めて披露した曲だわ。

減量をきっかけに、ボイルは自分の生活の中で様々な新しいことに挑戦するようになったようです。また、ニューアルバムのレコーディング中には、ミュージックビデオを撮影するために旅に出る機会も得ました。スーザン・ボイルはデジタル・ジャーナルに撮影の様子を次のように語っています。

「初めてディズニーランドに行った時は、日常生活とはかけ離れた、映画のセットに足を踏み入れたような気分だった。スコットランドでは『Perfect Day』のミュージックビデオを撮影したんだけど、一日中豪雨で、びしょ濡れになったわ。スタント役の人はちゃんといたし、すべての演技をしたわけじゃないんだけど。どの曲もファンに愛されていると思うと感慨深くて、素晴らしい思い出になりました」と。

スーザン・ボイルが健康管理に目覚め、糖尿病と闘うために28ポンドも減量した事実は、元気を与えてくれる話です。何かを始めるのに遅すぎるということはないし、自分に合った方法で変わればいいんだということを教えてくれます。スーザン・ボイルは、60歳の誕生日の前に大きな成果を出せるよう、時間を捻出することを決心し、自分の人生をコントロールすることに成功しました。それはちょうど、自分自身に正直でなければならないことや、生活改善のためには、時々夢を見ることが必要だということを示してくれているかのようです。規模の大小にかかわらず!

スーザン・ボイルの物語をシェアして元気づけたい人はいますか?また、彼女の変身後の姿について、あなたの考えをコメント欄で教えてください。あなたがスゴイ変身を遂げたと思う有名人は誰ですか?

下にスクロールして、もっとたくさんのストーリーをお楽しみください(^^)